通勤時間とは人生において無駄でしかないと思っていましたが、それはその空間を上手く使えていない、ただのいいわけでした。 本を読み知識を得ることもできれば、ゆっくり考えごとをすることもでき、スマホで世の中の動きをチェックするなんてこともできます。スマホといえば最近は乗客がどんなスタイルでスマホを閲覧しているかすごく気になります。怪しくない程度に周りを見渡しスマホの閲覧スタイルをチェックします。たまにキレイなお姉さんに見蕩れてしまい、目が合って気まずいなんてこともありますが、スマホサイトをデザインするにあたり重要なリサーチなので、やめるわけにはいきません。
女性は両手、男性は片手
さすがに画面を覗き込むほどは、あつかましくないので何を閲覧しているかは分かりませんが、女性は両手、男性は片手、共にポートレートモードで閲覧されている方が大半です。ランドスケープモードで閲覧されている方の大半はゲームか動画だということは推測できます。女性は見開きの手帳のようなケースを愛用されている方が多い印象です。ケースが見開きだから両手を使うのか、両手を使うから見開きのケースを使うのかはおいといて、女性をターゲットにした場合のナビゲーションや入力装置をデザインする上で有益な情報です。男性は片手で操作されていることが多いのでナビゲーションの配置は女性より気を使わなくてはいけません。右手で操作するのか左手で 操作するのかによってもデザインは変わってきます。僕の感覚では左手で操作している方のほうが多い印象です。
より鮮明にターゲットをイメージする
数値だけ眺めていてターゲットをより鮮明にイメージするスキルは僕にはありません。利用者はリアルな人なのでリアルな人を見てイマジネーションを膨らませます。デジタルな時代においてもまだまだアナログです。 もちろんデータも大切ですので、データ収集をおこたってはいけません。 最近マーケティングの本をよく読みます。より多角的により的確に提案やデザインができるようになるためです。当然ターゲットの絞り込みについても触れられています。僕が愛読している書籍には、「ターゲットは個人まで絞り込み肌の色や質、髪の色や質までイメージするのが望ましい」的なことが記してあります。ターゲットを極限にまで絞った方がいいということは知っていましたが肌の質や色、髪の色や質までイメージを膨らませるとまでは正直思っていませんでした。その内容を読み進めれば「なるほど」と共感できるものでした。僕が電車内の少ない母数で統計をとるのはそういう意味です。この人に刺さるデザイン、この人に響くWebサイトを制作するために・・・