UIで悩んだとき、アナリティクスやSearch Consoleからある程度妙案を得ることはできますが、実際のユーザーの動きは推測でしかありません。
そこで!無料で使えるヒートマップサービスUserHeatを使ってみました。
ヒートマップで知りたかったこと
ヒートマップツールをつかって知りたかったことは2点です。
- ユーザーがどこをクリックしているか
- サイトの熟読ポイント
僕が知りたかったのは運営しているサイトの細かなユーザーの動きではなく、一般的なナビゲーションなどがどの程度利用されているのかです。
User Heatでわかること
User Heatではクリックや熟読ポイントの他に、マウス操作、終了エリア、離脱エリア、フォーム分析なども行えます。
- マウス操作
- クリック
- 熟読エリア
- 終了エリア
- 離脱エリア
- フォーム分析
いずれの分析も一定数のアクセスが必要になりますので、アクセスの状況によっては、情報が集まるまでに時間がかかります。
User Heatでわかったこと
まだ色々なサイトに導入したわけではないのと、母数が残念なので参考にしていいのか悩ましいところですが、UIデザインにおいて知りたかったある程度の傾向は読めてきました。
ナビゲーションの利用率
コンテンツの性質やデザインにもよりますので、一意に判断できませんが、複数サイトでの検証の結果、パンくずはあまり利用されていませんでした。
特にカテゴリー間の移動は想定よりもクリックされておらず、パンくずに関してはクリックされていてもトップページぐらいという感じでした。
その他、グローバルナビやローカルナビは想定通りに利用されている感じでした。
User Heatを使ってみて改めて感じたこと
ヒートマップの熟読エリアでコンテンツを解析すると、メインエリアに熟読が集中します。当然といえば当然ですよね。
このことから重要なページへの導線は、グローバルやローカルナビゲーションではなくコンテンツ内で誘導した方がいいように感じました。
ヒートマップによる解析ではコンテンツ内にある重要なアナウンスはテキストリンクであってもきちんとクリックされている印象でした。
数値がいいのであれですが、この辺はバナーに差し替えたバージョンなどもきっちりと計測して追求していきたいと思っています。
ヒートマップの正確性については論議する必要があるかもしれませんが、UIをデザインする上で良い指標になるのではと思っております。
User Heatを導入する
User Heatの利用はオフィシャルサイトから無料登録して、解析タグを解析するページに貼り付ければOKです。
なおデータが蓄積するまで解析は行えません。
User Heatで気になったところを問い合わせてみた
User Heatについて詳しくはヘルプのQ&Aに掲載されているのですが一箇所気になる点がありました。
調査した結果を、他人に表示しないようにすることはできますか?
このツールではできません。なお、我が社が有償で提供しているUser Insightでは、調査結果を他者に公開することなく、閲覧することが可能です。
え!?この解析ってどこかに公開されているの?と思いましたので、問い合わせてみたところ
解析結果ページにアクセス制限がかかっていないのでURLを知っている方はアクセスできますが、URLを第三者に伝えなければ、通常意図していない第三者が解析ページにアクセスすることはないとのことです。
この辺りは嫌うクライアントさんもいらっしゃるかもしれませんので、クライアントのサイトに導入するには同意が必要ですね。
まぁ無料ですからね!