レスポンシブデザイン、リキッドレイアウト、ヒーローヘッダー、Webのトレンドを取り入れるにはWebフォントを利用したほうが色んな意味で効率的かつ効果的です。
Webフォントのライセンス
Webフォントを採用する場合、気になるのがライセンスです。潤沢に資金があれば有料のWebフォントサービスを利用すれば権利の問題で頭を悩ますことはありませんが、必ずしもそうできるわけではありませんし、有料サービス以外にも良いフォントは存在します。
フリーフォントをWebフォントとして使う
フリーフォントをWebフォントとして利用するにはライセンス問題をクリアする必要があります。
フリーフォントのライセンス
フリーフォントだからといって必ずしもWebフォントとして利用できるわけではありません。Webフォントとして利用する場合、Webフォント用に形式変換、サブセットを行う等、改変して利用することが大半になると想定されます。そのままの形式で使用する場合は利用条件を満たしていても、改変後は利用条件を満たせない場合があります。
Webフォントとしてフォントを使用する場合は、いかなるフォントであろうと、十分にライセンスについて確認しておく必要があります。フリーフォントだからといって利用制限がないわけではありません。
配布フォントが派生フォントの場合のライセンス
派生フォントとは基となるフォントを改変して作成したフォントのことです。派生フォントのライセンスは基となるフォントに準じることが大半ですので、該当フォントの規約だけではなく基となるフォントの規約も守る必要があります。
Webフォントとして利用可能な主なライセンス
Webフォントとして利用できるライセンスのメジャーどころです。ライセンスが明示されていない場合は問い合わせるのが無難です。
SIL Open Font License 1.1
Webフォントとしてよく利用されているGoogleのNoto Sansなどもこれに当たります。Webフォントとして利用するには問題ないライセンスと思われます。
SIL Open Font License 1.1 日本語訳原文
Apache License 2.0
こちらもWebフォントとして利用するには問題ないライセンスと思われます。
Apache License, Version 2.0 日本語訳原文
IPAフォントライセンスv1.0について
IPAフォントライセンスv1.0は解釈次第ではWebフォントとして利用することもOKっぽそうだったのですが、念のため問い合わせてみました。
回答としては「Webフォントは派生プログラムの再配布にあたり、フォントの利用条件を満たさないと考えている」とのことで、IPA関連のフォントはWebフォントとしての利用を控えた方が懸命かと思われます。
IPAフォントは派生フォントにもいい感じのフォントがありますので、残念ではありますが、仕方ありませんね。
Webフォントとして利用できる日本語フリーフォント
Webフォントとして利用できるフォントを紹介します。ライセンスは変更になることもありますので、念のため配布先にて必ずライセンスならび利用規約に目を通してください。
ゴシック系
NotoSans
GoogleとAdobeが共同で開発したフリーフォントです。ファミリーも豊富で、いろんなデザインと調和する非常に使い勝手のいいフォントです。
M+ FONTS
少しポップなイメージのフリーフォントです。M+も豊富なファミリーで使いどころの多いフォントです。個人的にはすごく好きな書体です。Webフォントとしても配布されています。
源柔ゴシック
源ノ角ゴシックの角を丸く加工して制作された丸ゴシックフォントです。NotoSansの丸ゴシック版といっていいのかな?
明朝系
花園明朝
少し柔らかいイメージの書体です。明朝なのに強すぎるイメージもないので、色々なデザインにはまると思います。
出島明朝
築地明朝の派生フォントです。雰囲気のあるフォントなので、和のみならずリッチなデザインにも合いそうです。